最終更新日:2017年8月21日
授業科目名 |
中国法特講第一 |
履修コース |
研・専 |
講義題目 |
現代台湾の法と社会 |
授業区分 |
通年 |
担当教員 |
西 英昭 |
単位数 |
4単位 |
教 室 |
科目区分 |
修士課程 |
履修条件 |
自己の研究テーマが台湾法と密接な関係を有するもの。 日本語・英語ができること。中国語はできなくても構いません。(もちろん、できればなお良し、です。留学生の方の参加は排除しませんが、ゼミの発表や討論に耐える十分な日本語能力を身につけておいてください。) 受講希望者は4月10日(木)までに志望理由書(A4一枚程度)をメールにて担当教員に送付し、許可を得ること。無許可での参加、ゼミ初日当日の飛び入り参加は認めませんのでご注意ください。 |
授業の目的 |
東日本大震災の折、アメリカと並ぶ大規模な支援の手を差し伸べてくれたのがほかならぬ台湾です。しかし、我々はこの台湾について、十分な知識を持っているでしょうか?ひょっとするとこの大恩人について我々は何も知らないのではないでしょうか? 九州・山口地区とほぼ同じ面積を持つ台湾は、日本にとって大変重要な貿易相手でもあります。ビジネス方面で非常に密接な関係が展開する一方、その法制度に関する知識の紹介は非常に遅れています。本ゼミではこうした台湾の法制度について、それらが直面している現代的な課題も含め、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。 以上の目的から、今年のゼミでは基本的に中華人民共和国については扱いませんのでご注意ください。 |
授業の概要・授業計画 |
参加される皆さんの興味関心はおそらく相当広範囲に分布するでしょうし、前提知識もあまりないという方が多いと思います。ですので、とりあえずは周婉窈『増補版 図説 台湾の歴史』(平凡社・2013)や若林正丈『台湾の政治』(東京大学出版会・2008)等を輪読し、台湾社会についてある程度の共通の認識を持ちたいと思います。その上で、現行の台湾法制について各自が取り扱う分野を決め、少なくとも日本語で発表されている論文についてはこれを網羅的に整理した上で発表をしていただき、それに基づいて議論を深めたいと思います。最初数回はリサーチ方法や発表の仕方・論文の書き方についてのレクチャーを行い、その後は共通テキストの輪読や各自の関心に基づいた自由な個人発表などを行っていただき、後半はゼミ論文執筆に向けての発表をお願いしていきます。 以上の報告に加え、英語書籍・論文を基本とした報告を数回お願いする形になります。通常の報告でも学部生の見本となるような水準の報告をお願いしますので、負担はかなり大きいと思われます。 |
授業の進め方 |
ゼミの運営は基本的に皆さんの自主性に任されますので、先生が何か適当に用意してくれるだろうというような受身の姿勢ではなく、積極的に「こういうことをやってみたい」という意欲のある皆さんを歓迎します。皆さんからの積極的な要望にはどしどしお応えしたいと思いますが、逆に特に要望がないということなら、皆さんが得られる成果もその分少なくなってしまいます。発表の仕方については相談に応じますし、各自の発表に必要な文献指導はその都度行っていきます。 |
教科書及び参考図書等 | さしあたり共通テキストとして 周婉窈『増補版 図説 台湾の歴史』(平凡社・2013) 若林正丈『台湾の政治』(東京大学出版会・2008) を挙げておきます。各法分野については個々の論文に当たることになりますので、論文リストをゼミ初回に配布したいと思います。また担当英語書籍・論文についてもこちらで用意します。 |
成績評価の方法・基準 | ゼミにおける平素点、及びレポート(ゼミ論文)によって評価します。(やむなく欠席される際は必ず事前連絡をお願いします。) |
その他(質問・相談方法等) | 質問・相談はメールにても受け付けますし、研究室を直接訪ねていただいても構いません。(ただ不在の場合もありますので、事前に連絡頂いたほうが確実です。)メールはh-nishiのあとに@law.kyushu-u.ac.jpです。ゼミを選ぶにあたっての質問なども遠慮なくお寄せください。 |