基礎法学外国書講読第一

最終更新日：2017年8月21日

授業科目名	基礎法学外国書講読第一	履修コース	研・専
講義題目	ラテン語法律書講読	授業区分	通年
担当教員	直江　眞一	単位数	4単位
教　室		科目区分	修士課程

履修条件	ラテン語の基礎を修得していることを条件とする。
授業の目的	平易なラテン語で書かれた文献を独力で読むことができる程度のラテン語読解力を身につけることを目的とする。
授業の概要・授業計画	西洋中世最大の哲学者トマス・アクィナスの作品とされる『君公の統治についてキプロス王に宛てた論』（Ad Regem Cypri de Regimine Principum）を精読する。本書は相当程度アリストテレスの『政治学』に依拠しており、1236年頃トマスによって最初の部分が書かれ、その後ルッカのプトレマエウス（1267-1326年）によって書き継がれたことが明らかにされている。
授業の進め方	あらかじめ各回の担当者を決めておき、その報告に基づいて質疑応答をおこない、それを通して内容理解を深める。必要に応じて文法の解説もおこなう。参加者全員が予習の上授業に臨んでいることを前提に授業を進めることは言うまでもない。
教科書及び参考図書等	テキストには、A・P・ダントレーヴ編のオクスフォード版（Aquinas: Selected Political Writings, 1948）を用いる。ラテン語原文と英訳は配布する。邦語訳としては、柴田平三郎訳『君主の統治について：謹んでキプロス王に捧げる』（慶應義塾大学出版会および岩波文庫）があるので、必要とする者は各自入手されたい。柴田平三郎著『トマス・アクィナスの政治思想』（岩波書店、2014年）も参考になろう。なお、羅和辞典とラテン語文法書は必携。
成績評価の方法・基準	平素の成績による。
その他（質問・相談方法等）	学部授業（外国法律書講読）と合同