法学・政治学における論文の書き方

最終更新日:2018年4月10日

授業科目名
法学・政治学における論文の書き方
標準年次
研・専
講義題目
法学・政治学における論文の書き方
開講学期
前期
担当教員
大谷 彬矩、李 鍾成、田代 滉貴 (Otani, Lee, Tashiro)
単位数
2単位
教  室
第2研究会室
科目区分
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Law & Political Science Thesis Writing
Course Overview
In this course, we aim to learn law & political science thesis writing.
 
履修条件
法学府に在籍する外国人留学生(修士課程)を対象とします。この講義では、単位は認定されません。しかし、外国人留学生は、この講義を履修し合格を認定されなければ、修士論文を提出することができないことに注意してください。
授業の目的
本講義では、法学・政治学の分野において日本語論文を書く基礎的な能力の獲得を目指します。
 具体的には、以下のことを目標とします。
(1)日本語で学術論文を執筆するための作法およびルールに関する知識・理解を習得する。
(2)先行研究を批判し、オリジナリティを有する学術論文を執筆する専門的技能を習得する。
(3)学術論文を執筆する上での日本語を扱う汎用的技能を習得する。
(4)研究生活を送る際に必要となる研究発表や討論を行うための態度を習得する。

授業の概要・計画
【授業の概要】
 上記の目的のために、@研究を進める上で前提となる諸事項を確認しつつ、A先行研究および資料の収集・分析・批判の方法、B日本語論文執筆の方法を学びます。必要な場合には、受講者の日本語能力を考慮して、専門用語の確認等を行います。

【授業の計画】
 基本的には、杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』(中国書店、2015年)の内容に沿って授業を進めます。授業計画は以下の通りです。

・第1回:ガイダンス、自己紹介
・第2回:第1章 大学院生にあるべき生活習慣と勉強法 実践編
・第3回〜第4回:第2章 テーマの設定――学術論文とは何か
・第5回〜第7回:第3章 先行研究の収集・分析・批判
・第8回〜第9回:第4章 資料の収集・分析・批判
・第10回〜第12回:第5章 論文の構成と各章の位置づけ
・第13回〜第15回:第6章 剽窃をしないために・オリジナリティーの発見のために
授業の進め方
授業は演習形式で行います。受講者は各章の内容を要約し、報告してもらいます。報告後に各章の内容について議論を行います。場合によっては、他の資料や事例などを基に、教員がレクチャーを行うこともあります。
 なお、講義の中で受講者に課題を与えて、文書を作成してきてもらうことがあります。この課題については、受講者数や日本語能力、研究分野やその進捗状況に従って対応します。提出された課題やレポートについては、添削を行い、講義中に解説を行います。また、学期末には小論文(5千字〜1万字程度)を課し、本講義の目的を達成したかを確認します。
教科書・参考書等
〔教科書〕
・杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』(中国書店、2015年)

〔参考図書〕
・近江幸治『学術論文の作法―[付]小論文・答案の書き方(第2版)』(成文堂、2016年)
・石黒圭『この1冊できちんと書ける!論文・レポートの基本』(日本実業出版社、2012年)
・岡崎匡史『文系 大学院生サバイバル』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年)
成績評価の方法・基準
授業目的に掲げた、論文作成のための作法やルール・技能を身に付けているかどうかを、本講義で課した課題・報告・小論文などを通して、総合的に評価します。
その他(質問・相談方法等)
講義に関することや、研究生活上の相談などは、随時受け付けます(教員のメールアドレスは初回授業時に伝えます)。