法 学 ・ 政 治 学 に お け る 論 文 の 書 き 方

最終更新日:2019年4月12日

授業科目名
法 学 ・ 政 治 学 に お け る 論 文 の 書 き 方
標準年次
研・専
講義題目
法 学 ・ 政 治 学 に お け る 論 文 の 書 き 方
開講学期
前期
担当教員
村上・汝・鄭 悠・思々・ハナ
単位数
2単位
教  室
第2研究会室
科目区分
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Course Overview
履修条件
原則として2018年以降に修士課程に入学した留学生で、本講義を過去履修していない者を対象とします。本講義による単位取得はありませんが、本講義に合格できない場合、修士論文の提出ができない点にご注意ください。
授業の目的
本講義では、法学・政治学に関する学術論文の執筆に際して、日本語での論文執筆に必要となる基礎知識と能力を身に着けることを目標としています。具体的には以下の四点が本講義の目的となります。
1)日本語の特徴を理解したうえで、論文の作成と禁止事項に関する知識を身に着けること。
2)自らの問題関心に沿った仮説の提示と、先行研究の分析、批判の方法を身に着けること
3)資料を自力で調査・収集・分析する技術を身に着けること。
4)レジュメを作成し、日本語でプレゼンテーションを行う能力を身に着けること
授業の概要・計画
【授業の概要】
留学生が日本語で学術論文を執筆する際に必要な情報や注意点を中心として、法学・政治学分野における学術論文執筆の技術を学習します。その際に上記の目標を達成するために、学術論文とは何かということを説明したうえで、仮説の設定、立てた仮説に沿った先行研究及び資料の調査・収集・分析の方法、論文執筆に先立つ日本語でのプレゼンテーションの方法を学びます。加えて日本語という言語の特徴を踏まえて、誤解・誤読をできる限り避けて自分の考えを言語化する技術について学習します。

【授業の計画】
本講義では、杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』(中国書店、2015)を教科書とし、その内容に合わせて講義を進めます。具体的な計画は以下のとおりです。

第1回:授業の概要と自己紹介
第2回:第1章 留学生・大学院生としての生活と勉強方法 実践編
第3回:第2章 テーマの設定―学術論文とは何か(1)
第4回:第2章 テーマの設定―学術論文とは何か(2)
第5回:第3章 先行研究の収集・分析・批判(1)
第6回:第3章 先行研究の収集・分析・批判(2)
第7回:第3章 先行研究の収集・分析・批判(3)
第8回:第4章 資料の収集・分析・批判(1)
第9回:第4章 資料の収集・分析・批判(2)
第10回:第4章 資料の収集・分析・批判(3)
第11回:第5章 論文の構成と各章の位置づけ(1)
第12回:第5章 論文の構成と各章の位置づけ(2)
第13回:第6章 剽窃をしないために・オリジナリティーの発見のために(1)
第14回:第6章 剽窃をしないために・オリジナリティーの発見のために(2)
第15回:学習した内容の適用と小論文の作成・プレゼンテーション
授業の進め方
講義は基本的にゼミ形式で行います。必要に応じて教員によるレクチャーを行うことがあります。また、教科書以外に必要な資料や事例などがある場合には、適宜教員が資料用意して配布します。
受講者には毎回、教科書の各章の該当箇所について要約したレジュメを作成してもらい、報告をお願いします。その後に、報告していただいた内容について議論することが講義の基本的な流れとなります。各章が終了するごとに、章の内容を受講者自身の研究分野に適用してもらい、レポートを作成してもらいます。第7回、第10回の講義では受講者にレポートの内容についてのプレゼンテーションを行ってもらいます。そのうえでレポートの内容に関するレクチャーを行います。
全講義が終了した後に講義内容に関する5000字程度の小論文を作成、提出してもらいます。第15回の講義では、この小論文の構想についてのプレゼンテーションを行ってもらう予定です。
教科書・参考書等
教科書
杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』(中国書店、2015年)。

参考図書
近江幸治『学術論文の作法―小論文・答案の書き方』(成文堂、2011年)。
岡崎匡史『文系 大学院生サバイバル』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年)
成績評価の方法・基準
特別に試験などは実施しません。出席状況、平素の授業態度、議論への積極性、レポート、小論文を総合的に判断したうえで合格・不合格を評価します。
その他(質問・相談方法等)
講義内容に関する質問は授業中、授業後いつでも受け付けます。また研究室(法学部第3研究室)に直接来ていただいてもかまいません。研究室に来る場合には事前に下記のメールアドレスにご連絡をお願いします。
la2myu[アットマーク]gmail.com