【授業の概要】 本講義では、留学生が日本語で法学・政治学に関する研究を行う上で必要となる知識・技術の習得を目指します。上記の授業目的に沿って、日本語で論文を執筆するにあたって必要となる知識・技術の獲得について実践を通じて学びます。日本語による論理的な文章の書き方、剽窃を中心とする禁止事項に関する注意点を確認します。また、自分自身の問題関心を明確なものとしたうえで、現時点における仮説として提示してもらいます。さらに、論文のオリジナリティーの主張において必要となる先行研究の整理について学びます。これらと並行して演習におけるレジュメの作成と報告を通じて、日本語による研究全般で必要となる、専門論文の要点をつかみ、簡潔に要約する訓練を行います。
【授業の計画】 本講義では、杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』(中国書店、2015)を教科書とし、その内容に合わせて講義を進めます。具体的な計画は以下のとおりです。
第1回:授業の概要と自己紹介 第2回:第1章 留学生・大学院生としての生活と勉強方法 実践編 第3回・第4回 第2章 テーマの設定―学術論文とは何か 第5回〜第7回 第3章 先行研究の収集・分析・批判 第8回〜第10回 第4章 資料の収集・分析・批判 第11回・第12回 第5章 論文の構成と各章の位置づけ 第13回・第14回 第6章 剽窃をしないために・オリジナリティーの発見のために 第15回:学習した内容の適用と小論文の作成・プレゼンテーション
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