法学・政治学における論文の書き方

最終更新日:2021年3月6日

授業科目名
法学・政治学における論文の書き方
標準年次
研・専
講義題目
法学・政治学における論文の書き方
開講学期
前期
担当教員
田井・浜砂 浩人・孝弘 (TAI H. HAMASUNA T.)
単位数
2単位
教  室
2演 D-218
科目区分
使用言語
Japanese
科目コード
Course Title
Law and Political Science Theses Writing
Course Overview
In this course, we aim to learn how to write a law and political science thesis.
履修条件
 法学府に在籍する外国人留学生(修士課程)を対象とします。
 本講義を受講することによる単位取得はありません。しかし、外国人留学生の場合は、この講義を履修しなければ修士論文を提出することができませんので、必ず受講するようにしてください。
授業の目的
 本講義では、法学・政治学の分野において、日本語論文を執筆する際に必要となる基礎的な知識と能力を身に着けることを目的としています。
 具体的には、以下の4点を本講義の到達目標とします。

(1)日本語で学術論文を執筆するための作法およびルールに関する基本知識を習得する。
(2)問題関心から学術的な問いを立て、先行研究の分析・批判を行うための方法を習得する。
(3)先行研究や資料を調査・収集・分析する技術を身に着ける。
(4)日本語によるレジュメの作成、報告、議論を行うための能力を身に着ける。
授業の概要・計画
【授業の概要】
 外国人留学生が日本語で学術論文を執筆する際に必要となる知識や技能を獲得することを通じて、法学・政治学分野における論文作成の基本的な作法と技術を学びます。その際には、上記の目的を達成するために、@学術論文の基本的な構造と執筆にあたっての作法・ルール、A先行研究および資料の収集・分析・批判の方法、B日本語での文章作成やプレゼンテーションの技術について学習します。

【授業の計画】
 杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』(中国書店、2015年)を教科書として利用し、その内容に即して講義を行います。
具体的な授業計画は以下の通りです。

・第1回:ガイダンス
・第2回:第1章「大学院生にあるべき生活習慣と勉強法 実践編」
・第3回〜第4回:第2章「テーマの設定――学術論文とは何か」
・第5回〜第7回:第3章「先行研究の収集・分析・批判」
・第8回〜第9回:第4章「資料の収集・分析・批判」
・第10回〜第12回:第5章「論文の構成と各章の位置づけ」
・第13回〜第14回:第6章「剽窃をしないために・オリジナリティーの発見のために」
・第15回:レポートの構想発表(プレゼンテーション形式)
授業の進め方
 本講義は演習(ゼミナール)形式で行います。毎回、受講者に教科書の該当部分を要約したレジュメを作成してもらい、報告していただきます。その後、報告者の発表内容に関して全員で議論を行います。なお、その際には必要に応じて、教員によるレクチャーや参考資料の提示を行うことがあります。
 最後に、学期末には、講義内容に関するレポートを提出していただきます。そのための準備作業として、第15回目の講義では、受講者全員にレポートの構想に関するプレゼンテーションを行ってもらうことを予定しています。
教科書・参考書等
【教科書】
・杜崎群傑・西英昭『中国人留学生のための法学・政治学論文の書き方』中国書店、2015年。

【参考図書】
・伊丹敬之『創造的論文の書き方』有斐閣、2001年。
・近江幸治『学術論文の作法――[付]小論文・答案の書き方(第2版)』成文堂、2016年。
・木下是雄『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫、1994年。
・二通信子ほか『留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック』東京大学出版、2009年。
成績評価の方法・基準
 期末試験は実施しません。出席状況、授業態度、報告内容、レポートを総合的に評価したうえで、合否を判定します。
その他(質問・相談方法等)
 講義内容に関する質問や、研究生活上の相談などは、随時に受け付けます。教員の連絡先については、初回講義の際にお伝えします。