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教育内容・方法

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シラバス

科目名
  • 授業科目名労働法実務
  • 授業科目名(英語)Labor Law and Practice
  • 標準学年2・3年次
  • 必修・選択の区別選択
  • 単位数2単位
教員名 新屋敷 恵美子 ( SHINYASHIKI Emiko )
時限 月 , V ( 16:40~18:10 )
授業の目的 本講義では、労働法の基礎知識・基礎理論を踏まえた発展的な内容として、判例法理の正確な理解・習得を目的とする。本講義では、基本判例(労働判例百選に掲載されている判例を中心に)を押さえつつ、最高裁判例がその後の下級審判決の中でどのよう に展開されているか、また、近時の注目すべき判例の展開についても考察する。
履修条件 原則として「労働と法」の講義を受講していること。
到達目標 カリキュラムマップ、到達目標科目対応表及び学修ロードマップを参照のこと。
授業の概要 毎回、各回の項目に関し重要な判例を取り上げ、受講者と共に、事実や判旨を確認し ていく。さらに、今後実務上問題となりうる点についても可能な限り判例を題材に検討してい く。なお、項目によっては、必ずしも最高裁判決に限定せず、下級審の判決でも、重要なもの については取り扱う。また、関連する判例や最新判例についても、適宜、紹介し、検討を行う。
*本年度は遠隔授業のため、新しい注目判決について受講生に事実や判旨をまとめてきてもらうなどして、新しい判決の意義を細かく理解するなど、工夫したい。
授業の概要(英語) Labor Law and Practice
授業計画 第1講 イントロダクション・労働者性・使用者性
第2講 労働時間
第3講 配転(限定合意。労働契約内容決定の話も含めて)
第4講 労働条件変更(個別合意・就業規則)
第5講 懲戒
第6講 休職
第7講 雇用終了(辞職・合意解約・解雇)
第8講 有期労働契約
第9講 雇用平等
第10講 労組法上の労働者性・使用者性
第11講 労働組合
第12講 団体交渉
第13講 労働協約
第14講 団体行動(組合活動・争議行為)
第15講 不当労働行為
授業の進め方 各回につき事前に指定する労働判例(TKC法科大学院教育研究支援システム(e-learning)等 で知らせる)の事前学習を前提に、講義では、判例の内容を教員と受講生とでやり取りをしつ つ確認していく(労働と法で学習した知識の具体的な紛争局面における定着と深化を目的と する)。その後、時間が許す限り、具体的な紛争を想定して、教員と受講生とで対話しつつ、 法的解決の道筋を考えていく(判例に関する知識の応用を目的とする)。受講生の人数にもよるが、数回レポート(事例問題)を課して、添削して、返却する(その過程で、基礎知識の定着、応用、法的構成を行う力、法律の文章を書く力の養成が図られることを期待している。)。
教科書及び参考図書等 菅野和夫『労働法 第12版』(弘文堂、2019)
西谷敏『労働組合法 第3版』(有斐閣、2013)
野田進・山下昇・柳澤武編著『判例労働法入門 第6版』(有斐閣、2019)
試験・成績評価等 レポート20点、期末試験80点
事前学習 教科書等で基礎知識を確実に確認してくる。また、判例集を用意するので、熟読し、各判例が、基本判例とどのような関係にあるか、自分なりに整理してくること。
課題レポート等 近年の労働判例の状況から、重要と思われるトピックを5つ取り上げ、各トピックについての事例問題を解くことになる。
オフィスアワー 授業終了後に質問を受け付ける。それ以外の時間帯については、メールで連絡すること。
その他 Zoomによる遠隔授業になる。ミーティングIDは、TKCの各回ページに掲載する。