教員紹介 ―大賀 哲―

教員紹介 ―大賀 哲―

大賀 哲
Oga Toru
講座・専攻政治動態分析講座
国際政治学
研究キーワード国際政治学、政治思想史、地域統合論
自己紹介1975年東京生まれ。イギリスのエセックス大学で博士号を取得し、その後神戸大学を経て2008年に九大に赴任しました。

研究のスタートはいわゆる「国際関係論」でしたが、この分野に強い疑問と限界を感じ、思想や言説に興味が沸くようになりました。博士論文では、地域統合の持つ政治的求心力・拘束力・効果・魅力・魔力を中心に、「アジア」・「太平洋」・「ASEAN」・「東アジア」といった地域主義・地域統合の語りが付帯・定着・変容する過程を研究しました。

基本的に私の研究は国際政治学・政治思想史・地域統合論の三者が交錯する領域で展開されています。現在の関心は、リアリズム論、デモクラシー論、東アジア地域統合論などにあります。私の制度上の専門は国際政治学ですが、問題意識としては思想史に多くを負っています。(私にとっては)「国際政治」も「地域統合」も二〇世紀に登場した思想史のひとコマです。
学生への一言正義、平和、道義、人権、自由、共同体、市民社会、デモクラシー・・・。

日常に氾濫する規範・概念・言説の「政治性」に目を凝らしてください。政治的な価値は、それがどのような文脈で語られるのかによって、その意義や示唆が変化します。

「政治は誰のためのものであるのか」?政治学は基本的にはこの問いから逃れられません。何かを定義するということは、何らかの政治的価値を選択することと同義です。どのような言葉でどのように世界を描写するのか、それを選択する瞬間から“政治”へのかかわりが始まっています。
個人HPアドレスhttp://toruoga.net/