シラバス
科目名 |
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教員名 | 冨川 雅満 ( TOMIKAWA Masamitsu ) |
時限 | 金 , II ( 10:30~12:00 ) |
授業の目的 |
刑法各論の基本的な知識を前提に(論点抽出能力の涵養)、事例検討・分析に必要とされる体系的な考え方を習得し(事案解決能力の涵養)、さらに実際の裁判例に関する内容の理解を通じて、解釈論における理論的応用力(自分の頭で理論的に考えて結論を導くこと)を養うことを目的とする。 |
履修条件 |
応用刑法Ⅰを履修していること |
到達目標 |
カリキュラムマップ、到達目標科目対応表及び学修ロードマップを参照のこと。 |
授業の概要 |
刑法各論の主要なテーマに関して、各裁判例の事案と内容を踏まえつつ、事例検討・分析を行うことができる程度にまで解釈論における応用力を身につける。 |
授業の概要(英語) |
Lecture on the specific offences of criminal law. |
授業計画 |
第1回 財産犯(1):窃盗罪 第2回 財産犯(2):強盗罪 第3回 財産犯(3):強盗関連犯罪 第4回 財産犯(4):詐欺罪 第5回 財産犯(5):横領罪、背任罪 第6回 財産犯(6):そのほかの財産犯 第7回 自由に対する罪(1) 第8回 自由に対する罪(2) 第9回 人格に対する罪 第10回 生命・身体に対する罪(1) 第11回 生命・身体に対する罪(2) 第12回 取引の安全に対する罪:偽造の罪 第13回 公共危険犯:放火の罪 第14回 国家に対する罪(1):賄賂の罪 第15回 国家に対する罪(2):公務執行妨害罪、犯人隠避罪、証拠隠滅罪 ※授業期間中、テーマ毎に小テストを行う。 ※授業期間中、各受講生につき、1回以上レポートを提出してもらい、その添削指導を行う。 |
授業の進め方 | レジュメ(および各人が使用する教科書等)により予習した上で、裁判例の事案と判旨を踏まえつつ、各論点の理論的な問題点と考え方が理解できているかを、双方向的対話型授業を通じて確認していく。必要に応じて講義形式で補足していく。 |
教科書及び参考図書等 |
教科書を特に指定はしないが、各人最低1冊は教科書や基本書を持つこと。 ローでの学習に特に有用な教科書として、例えば、以下のものを推薦する。 髙橋直哉『刑法の授業(下巻)』(成文堂、2022) 橋爪隆『刑法各論の悩みどころ』(有斐閣、2022) 大塚裕史『応用刑法II各論』(日本評論社、近刊予定) |
試験・成績評価等 | 学期末試験によるが、レポート、小テスト、授業中の発言・質疑応答内容を考慮する。評価比率については、学期末試験(50%)、レポート(20%)、小テスト(20%)、授業中の発言・質疑応答内容(10%)によって個別的に評価する。試験成績は、相対的評価に配慮した評価を行う。 |
事前学習 |
レジュメや各人が使用する教科書・基本書を参照して、授業計画に示された授業テーマおよび論点について予習しておくことが求められる。 テーマによっては、事前に指定した判例を読んでおくこと、事前に提示した事例問題を検討しておくことなど、予習内容を具体的に指示することがある。 |
課題レポート等 | 学期中に最低1回、レポート課題の提出を求める。 |
オフィスアワー | 授業終了後に質問等を受け付ける。また、随時、授業担当者にメールで質問して頂いて構わないし、個別にアポイントを取った上で別日に対面・オンラインで質問する機会を設けることにも対応する。 |
その他 |