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教育内容・方法

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シラバス

科目名
  • 授業科目名刑事処遇論
  • 授業科目名(英語)Law on the Treatment of Criminals
  • 標準学年2・3年次
  • 必修・選択の区別選択
  • 単位数2単位
教員名 武内 謙治 ( TAKEUCH Kenji )
時限 木 , IV ( 14:50~16:20 )
※隔年開講
授業の目的  この授業の目的は、刑事司法制度の骨組み、基本的な考え方、その対象となる「犯罪」現象、「犯罪(行為)者」の扱いに関する、犯罪学・刑事政策学の基本的な知見と、それを受け止める法的枠組みを正確に理解し、身に付けることにある。
 「第三の法制改革期」と呼ばれるように、現在、日本の法制度は、刑事司法制度を含めて、数十年に一度といってもよい大改革期を迎えている。今後20〜30年、「現役」の実務家として法制度に携わるためには、今後の急激な制度の変化にも対応できる能力を実につけておく必要がある。そのためには、現在の刑事司法改革を牽引する刑事政策の潮流と刑事司法改革の方向性を、正確に理解しておく必要がある。

 加えて、犯罪行為に及んだ者の扱いは、刑法や刑事訴訟法で規整するだけでは足りない。他に、刑事施設処遇法や更生保護法、医療観察法の仕組みを理解することが不可欠である。
 この授業では、こうした犯罪行為に及んだ者を「処遇」する法制度のあり方と近時の変化について理解することを目指す(ここで「処遇(treatment、Behandlung)」とは、「扱い」くらいの意味であると理解してよい)。
 なお、少年司法制度に関しては、隔年開講の「少年法」で扱う。この授業では扱わないので、武内謙治『少年法講義』(日本評論社、2015年)等を用いて各自で学修を進めてもらいたい。
履修条件  法科大学院の「展開・先端科目(理論展開科目)」であることから、自分なりの問題意識と目的を明確にもって履修してもらいたい。
到達目標 授業の目的欄または授業の概要欄において示された能力を修得すること。
授業の概要  この授業は、双方向で授業を進める。講義担当者から受講者に知識を伝達するだけでなく、相互に意見の交換を行いながら、何が現在の問題で、それをどのように解決すればよいのか、共同探索的に授業を進めたい。
 受講者には、積極的に授業に参加することを期待する。
 そのために、予習課題を事前に提示する。また、受講者には自分の考えや意見を積極的に表明することを求める。授業進行の著しい支障にならない限り、授業時間中の質問や意見陳述もを歓迎する。
授業の概要(英語) This lecture examine the key problems about criminal law system in Japan. This course focus on criminological theories, historical fact, international standards and the legal system about criminal case.
授業計画 第1回 刑事司法制度の概観
第2回 最近の犯罪情勢
第3回 犯罪の原因とそれへの対応
第4回 刑罰論(1):総論
第5回 刑罰論(2):生命刑
第6回 刑罰論(3):自由刑
第7回 刑罰論(4):財産刑
第8回 警察・検察による犯罪対応
第9回 裁判による犯罪対応
第10回 処遇論の基礎
第11回 施設内処遇
第12回 社会内処遇
第13回 医療観察制度
第14回 刑事政策の新たな展開(1)
第15回 刑事政策の新たな展開(2)
授業の進め方  受講者には、授業準備として、予め示す課題につき、考えてきてもらう。そのことを前提として授業を進める。
 問題の検討にあたっては、法・制度体系上の位置づけ、問題の歴史的位相、国際(人権)法上・比較法上の位置づけ、犯罪学・刑事政策学上の知見を確認していく。
 「展開・先端科目」であるので、可能な限り、受講者がすでにもちあわせているはずの知識や理解を確認しながら、新しい知識と思考方法を身に付けてもらえるよう工夫する。受講者にも、この点は、予習段階から意識してもらいたい。
 参加人数が少ない場合、ゼミ形式の授業形式の採用も検討する。
教科書及び参考図書等 武内謙治=本庄武『刑事政策学』(日本評論社、2019年)
試験・成績評価等  この授業では、授業における双方向・多方向でのやりとりを通して法学上・犯罪学上の知識・知見、犯罪者処遇法・刑事政策特有の思考方法の定着を図る。学生同士のディスカッションも積極的に行いたい。これらを踏まえて多角的な観点から評価を行うため、期末試験は行わない。
 単位認定は、(1)レポート(70%)、(2)講義中の発言・態度・質疑応答・リアクションペーパー(30%)による。リアクションペーパーは、毎回、提出を認める。
事前学習  何を見てもよいので、事前に示された予習課題への解答を準備してくること。
課題レポート等  授業にあたり準備してくる課題は予め示す。
オフィスアワー  授業時間前後に質問を受け付ける。また、事前のメール連絡をもとに適宜質問、相談を受け付ける。授業時間中の質問も歓迎する。事前にメールで予約のうえオンラインで面談を行うこともできるようにする。
 メールによる質問も受けつけるが、時間の関係上、授業時間の冒頭に質問内容の紹介と併せて回答を行うことがあることを予め了承してもらいたい。
その他  この授業を受講することを希望する者には、授業開始前までに、次のことをお願いしたい。

(1)Moodleへの登録。
この授業では、授業開始後に、Moodleを用いて課題と講義資料を配付するため。

(2)授業開始1週間前までに、武内にメールを送る(takeuchi(a)law.kyushu-u.ac.jp)。
※メールアドレスの(a)は@に変更してください。
この授業では、第1回目の授業から課題と講義資料を用いる。受講の可能性がある者は、<名前・学籍番号・受講目的・講義内容や方法に関する要望>を簡潔に記入したメールを武内まで送ること。講義資料をダウンロードする方法を折り返し連絡する。