履修条件 |
ゼミ形式での講義ですので、議論に積極的に参加する意思のある者であることが望ましいと思います。なお、このゼミへの参加を希望する学生は、できる限り香山が月曜5限に伊都で開講する「法学」(民法入門)を併せて履修してください。 |
授業の目的 |
コアセミナーの目的は、@情報の集め方について学ぶこと、A情報の分析の仕方について学ぶこと、B議論の方法について学ぶこと、C自分の意見を説得的に文章にまとめる技術について学ぶこと、この4つです。そして、担当教員(香山)が開講する、この講義は、「民法の基礎を学ぶ」という講義題目で、民法分野のテーマを通して、これら4つの能力を習得することを目的とします。
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授業の概要・計画 |
第01回から第03回は、担当者(香山)が講義を行います。しかし、第04回目以降は、すべて参加者主導でゼミを行っていきます。 予定している内容は以下の通りです。
第01回(04月15日) −オリエンテーション
第02回(04月22日) 第03回(05月06日) −判例の読み方 最判平成8年10月29日民集50巻9号2506頁 (民法177条の第三取得者の範囲−背信的悪意者からの転得者)
第04回(05月13日) −家族の法を議論する@
第05回(05月20日) −家族の法を議論するA
第06回(05月27日) −家族の法を議論するB
(第04回-第06回は、家族に関する法律上の論点をピックアップし、それについて議論をします。予定しているテーマとしては... ・夫婦別姓 ・事実婚 ・非嫡出子に対する相続分差別廃止の是非 ・戸籍の性別変更 ・代理母 ・成年年齢引き下げ などです。)
第07回(06月03日) 第08回(06月10日) −判例を読む@ 最判昭和45年9月22日民集24巻10号1424頁 (94条2項の類推適用)
第09回(06月17日) 第10回(06月24日) −判例を読むA 最判平成5年1月21日民集47巻1号265頁 (無権代理人の本人相続)
第11回(07月01日) 第12回(07月08日) −判例を読むB 最判昭和49年3月7日民集28巻2号174頁 (債権譲渡の対抗要件の構造)
(第07回-第12回は、財産に関する法律の重要判例を読み、それをもとに議論をします。)
第13回(07月15日) −裁判傍聴・弁護士事務所訪問 (弁護士又は講義の都合により、日時変更の可能性有り)
第14回(07月22日) −答案を書く
第15回(07月29日) −予備日 |
授業の進め方 |
全体を3つの班に分けて、その班毎に報告を行ってもらいます。1人につき、最低2回は報告を行ってもらう予定です。 報告班のメンバーは全員、報告後2週間以内に、レポートを提出しなければなりません。 |
教科書・参考書等 |
特にありません。 |
成績評価の方法・基準 |
出席状況、ゼミでの発言、報告、レポートの内容などを総合的に判断して、単位を認定します。 |
その他(質問・相談方法等) |
学習にあたっての質問は随時受け付けています。メール(kayama【アットマーク】law.kyushu-u.ac.jp)でも構わないし、直接箱崎の研究室に来てもらっても構いません。講義終了時の質問も可。アポは不要。前学期の月曜は、15時以降は伊都キャンパスにいますので、事前に連絡をくれれば、伊都での質問にも対応できます。 |
過去の授業評価アンケート |
2010年度前期 |