履修条件 |
2010〜2012年度入学者用新カリキュラムの「政治学原論」です。
2004〜2009年度入学者には、「政治動態分析入門」の読み替え科目となります。 |
授業の目的 |
本講義の目的は、政治学を初めて本格的に学ぶ学生を対象に、政治学の現代における到達点とその全体像を広く解説することにある。そのために、政治学の基本的な概念や主要な理論についてできる限り網羅的な概説を行う予定である。
本講義を通じて受講者に期待されること: 1.現代政治学の基本的な概念や理論について、その多様な論争を理解する。 2.現実の政治を分析する際に、政治学の基本的な概念や理論を用いることができる。 3.望ましい政治社会のあり方について、政治学の基本的な概念や理論を踏まえて自分の意見を論述することができる。 |
授業の概要・計画 |
1. ガイダンス(政治学とは何か) 2. 政治とは何か 3. 政治体制 4. 規範的政治理論 5. 民主主義 6. 国家とナショナリズム 7. 国際関係と地方自治 8. 政治経済・政治文化・政治変動 9. 中間まとめ 10. 選挙とマスコミュニケーション 11. 政党と利益集団 12. 法と議会 13. 政治的リーダーシップと官僚制 14. 権力と政治過程 15. まとめ |
授業の進め方 |
(1)予習課題 授業にあたって、毎回予習課題の提出を求める。詳細は初回授業時に説明する。
(2)授業前半 各講義の前半では、冒頭で前回の演習について論評したのち、テーマに従って概念や理論を整理しながら講義形式で解説する。
(3)授業後半 各回の後半では、前半で概観した様々な概念や争点を踏まえ、現代の政治問題に関わる実践的な問題について演習を行う。それにより、講義内容についての理解を深めると同時に、現実政治の諸問題に適用・応用して思考する力を高める。 |
教科書・参考書等 |
【教科書】 岡崎晴輝・木村俊道編『はじめて学ぶ政治学:古典・名著への誘い』ミネルヴァ書房・2008年.
【参考書】 1. 前半の講義部分については、英国の標準的な政治学入門書である以下の教科書の構成に依拠する。 ・Heywood, A. (2007) Politics, third edition, Basingstoke: Palgrave Macmillan. 2. 講義部分について日本語のテキストで理解を深めたい場合には、以下に目を通されたい。 ・堀江湛・岡沢憲芙編『現代政治学〔新版〕』法学書院・1997年. ・久米郁男ほか『政治学〔増訂版〕』有斐閣・2011年. |
成績評価の方法・基準 |
次の二つの方法で評価を行う。 (a) 各回の演習と予習課題(50%) (b) 学期末試験(50%) |
その他(質問・相談方法等) |
授業後のほかにアポイントメントによっても質問・相談を受け付ける。 |
過去の授業評価アンケート |
2011年度後期 |