地方自治法

最終更新日:2017年8月21日

授業科目名
地方自治法
標準年次
3・4
講義題目
地方自治法制度の概要
開講学期
前 期
担当教員
田中(孝 男)
単位数
2単位
教  室
301
科目区分
展開科目
履修条件
憲法1、憲法2、行政法1の知識を有することを前提とします(履修の有無は問いません)。
授業の目的
地方自治法制に関する基本的な事項を習得することを目的としています。法律論(イメージとしては行政組織法の一部)を扱うものですので、政治、時事的な解説は、ほとんど行いません。
授業の概要・計画
(2015.3.15現在。受講者の希望などに基づき変更する可能性があります)
第1回 オリエンテーション、地方自治法関係法令・判例検索、文献調査の基礎
第2回 地方自治権(憲法論と重なる)及び地方公共団体の種類と概観
第3回 地方公共団体の要素の概観と地方公共団体の事務(具体例)
第4回 地方公共団体の権能(条例制定権を除く団体自治権の内容)
第5回 条例制定権(1)
第6回 条例制定権(2)
第7回 地方公共団体の機関(1)(議会)
第8回 地方公共団体の機関(2)(執行機関)
第9回 住民の権利と義務(住民監査請求、住民訴訟を中心に)
第10回 地方公共団体間の協力、道州制、特別区制度及び地方公共団体の廃置分合
第11回 国と地方公共団体及び市町村と都道府県の関係(主として関与論)
第12回 地方公共団体の財務と地方財政
第13回 近時の地方自治法改正(関連法改正を含む)  
第14回 残されている地方自治法上の検討テーマ
第15回 予備
*授業の進度の関係で、第12回以降の授業内容については変更があり得ます。これまでの例ですと、2回分程度遅れる可能性があります。
授業の進め方
 次により、授業を進めます。
(1)第1回授業の参加者に「出席カード」を配布します。出席カードを受け取った方は、名前や学籍番号などをお書きください。この講義に出られなかった人で希望する方は、第2回講義の日ころまでに教員の研究室に来るなどして「出席カード」を受け取って、書いてください。
(2)各授業回にあっては、体系的な内容に関しては皆様の予習を前提として、最初に、その回の範囲に係る事項の質問や、とくに知りたい内容を聴取します(指名します)。また、当該授業回の前回までに、授業回で質問する事項などを、プリントにしてお渡しますので、答え等を準備しておいてください。質問内容には、司法試験の短答式問題を加工したものなどが含まれます。
(3)第2回授業以降は、出席カードを提出した方の名簿を作成して、その名簿の中から指名して、事前に示したプリントの課題に対する答えを、発言してもらったり、重要な論点について意見を述べてもらったりします。名簿は、3年生の学籍番号の若い順からとしますので、だいたい自分があたる場所がわかります。ただし、課題の質問によっては、複数の方の回答・意見をきくことがあります。
(4)参加者にもよりますが、平成26年度並みの参加者であれば、受講者は、少なくとも授業の2回に1度は指名されることになります。
教科書・参考書等
(教科書)
宇賀克也『地方自治法概説(第6版)』(有斐閣、2015)
(判例集)必須ではありません。
磯部力ほか編『地方自治判例百選(第4版)』(有斐閣、2013)
 ほかに『行政判例百選』なども関係してきます。
成績評価の方法・基準
(1)出席者が多くない場合は、授業のやりとりに基づいて、成績をつけます。4回以上の欠席(インフルエンザ等の場合を除く)をすると、単位取得は難しいものとなります。
(2)(1)により難いときは、授業の出席、発言状況で50点とし、残り50点に関して、定期試験を行います。試験は、論述式、大問2問とします。少なくとも1問は、条例制定権の限界にかかわる事例問題とします。もちこみ等は全てOKにしますが、全てOKにしても内容に差のつくような問題が出題されることになると思います。その他試験をするときのルールについては、別に案内します。
その他(質問・相談方法等)
・第1回の最初の20〜30分は自己紹介などにあてるため、カードは15時20分前後に配布します。
・質問を講義の前にいただければ、準備ができます。
・適宜、私のホームページに資料などをアップし、事務連絡などをホームページやブログ上で行います。パスワードを要求するものもあります。その場合のパスワードは、第1回授業のときにお知らせします(それよりも前に問い合わせていただければ、受講者となる予定の方であるか確認したうえで、パスワードを連絡します)。
ホームページhttp://jititaihoumupark.web.fc2.com/tanaka/tanakatop.html

過去の授業評価アンケート 2014年度前期