~Global Vantage Program(GVプログラム)創設の経緯~
九州大学法学部は2024年に創設100年(1924年当時は九州帝国大学法文学部法科)の節目を迎え、九州の基幹大学として、地域に、国内に、また国際社会に、数多の人材を輩出してきました。
他方、1994年には、英語のみで修士(法学)の学位を取得できるLL.M.コース(詳細はこちら)を我が国で初めて設置し、以来、世界約50の国と地域から多くの卒業生を輩出して、欧米のトップ大学のLL.M.に匹敵する実績を挙げてきました。しかし、GVプログラムの設置までの20年以上、LL.M.で学んだのはほとんどすべてが外国人留学生で、日本の若者の姿はありませんでした。
日本にいながらにしてグローバル社会を体験できるまたと無い環境。これを活用しないのはもったいない。九大法学部の優秀な学生をLL.M.に進学させ、いまの時代に必要とされる人材を育てる、というアイディアが生まれたのです。
これを受けて、2010年度からの「法学部生国際化プロジェクト」、2012年度に日本学術振興会「世界展開力強化事業」に採択された「スパイラル型協働教育モデル:リーガルマインドによる普遍性と多様性の均衡を目指して」といったプロジェクトを通して、国際的な少人数教育のノウハウを積み上げ、九州大学法学部では、2015年、満を持してグローバル・ローヤーの育成に着手しました。
Global Vantageには「世界を見渡す」という意味が込められています。高みに立って広い視野で国際社会を見渡し、未来を牽引していく。グローバルに広がる九大LL.M.卒業生のKYUDAI-LL.M. Networkの一角を、いま、九大法学部GVプログラム出身者が占めつつあります。