GVセミナー

GVセミナー

GVプログラムでは、通常の基幹教育専攻教育の授業に加え、学生の皆さんが海外での発表、学生の討論、国際模擬裁判などの機会にも充分な力を発揮できるようGVプログラム独自の少人数教育(以下、GVセミナー)に力を入れています。各セミナーでは、参加者一人ひとりに発言の機会が十分確保されるようにしています。GVセミナーには、アソシエイツによる毎週の定期セミナーと、LL.M.(法学修士・国際プログラム)の教員による特別セミナーがあります。

以下では、学年及びレベルごとにどのようなセミナーが行われているか紹介します。

GV定期セミナー

1. News Reading & Discussion

毎週1つのトピックを決め英字新聞や論説などを一緒に読み込むセミナーです。政治、国際関係、経済、技術、文化などいろんな分野にわたって国際社会で何が起こっているか、またグローバル市民としてどのように考えていくべきかなどについて議論を交わします。各参加者は記事の内容の要約や説明を通して情報の理解・分析能力の向上に励んでいます。

2. Book Reading & Discussion

世界中の法学生の多くが読む図書2-3冊を一緒に読み込むセミナーです。1週間あたり約50ページ程の長い英語テキストを読み、主な内容を把握して効率的に要約できているかを確かめたり、特定の問題や争点について参加者各自の観点から論理的に意見を表明したり、本の内容に基づいて議論を行っています。

3. Basics of Law

必須・基盤科目である「法学入門」や「民法I」で学んだ法学の基礎を英語で復習するセミナーです。特に学部1年生は、法学を難しく感じることが多いですが、毎週、講義の内容について英語でプレゼンをする機会を通じて法学の基本概念・原則の理解を深めると共に英語で行うプレゼンスキルも自然に身に着けることが期待されます。

4. Case Studies

1年以上法学を勉強してきたGV学生を対象とし、国内外の判例を他の参加者に英語で紹介・発表するセミナーです。各発表者には、興味のある判例や、今後ゼミ科目で扱われる主要な判例などをより深く勉強する機会となります。
他の参加者は、幅広い法分野の判例に接することができます。特に、発表者の観点から見た判決に他の参加者が賛成・反対などの意見を述べたり発表者が反駁したりするディベートを通じて思考訓練・法理発見・問題解決力の向上などを目指しています。

5. Individual Research Project

卒業をひかえる高年次GV学生は、3年間で学んだ法学の知識に基づいて、最後の1年間は自らの力で研究テーマを選定し、英語で10頁以上のアカデミックペーパーを執筆します。各参加者は、法的問題をめぐる事実や因果関係、法律解釈などについてより主体的にかつ集中的に研究し、自分の意見を論理的に述べることを目指します。毎月進捗報告で参加者がお互いにフィードバックを行い、教員とも活発なコミュニケーションを通じて論理の整合性、主張・根拠、妥当性の確認などを繰り返します。このプロセスを通じて、英語力はもちろん、専門的知識や論理的思考力をより向上させることができます。

GV特別セミナー

1. GV Law & Society Exchange Workshop

パートナー大学との学生交流は、コロナ禍にもかかわらず、オンラインでも続いています。2021年度は、九州大学法学部・GVプログラム主催の「GV Law & Society Exchange Program」を開催しました。台湾国立大学(台湾)、釜山国立大学(韓国)、チュラロンコン大学(タイ)の各大学から10名の学生が参加しました。文化交流・人権問題に関する講義・ディスカッション・グループプレゼンテーションなどの企画、運営をGV学生が担い大変好評でした。入国制限が緩和されれば、対面で継続する予定です。

2. Intensive Seminar for International Cultural Heritage Law

国際文化遺産法特殊講義は、前イコモス会長の河野俊行教授が担当した集中講義の一つで、世界文化遺産について法学的観点から学んだのち、フィリピンやマレーシアなどの東南アジアの世界遺産を訪問したり、参加パートナ大学の学生と共に模擬世界遺産委員会を行ったりする交流プログラムです。入国制限があった時期には、LL.M.留学生とGV学生が参加し国際文化遺産法について学んでから、模擬世界遺産委員会で各国の立場から世界遺産の保護・維持をめぐる問題について討論を行いました。

3. Implementation and Operation of the Hague Conventions

法学府国際コース(LL.M.等)に設けられている「ハーグ条約の履行及び施行」という科目は、GV学生を含めて学部生も参加できる、学部-学府共同科目でもあり、その内容は、本学法学研究院とハーグ国際私法会議(HCCH)が共同で講義やワークショップを行う国際提携型科目です。前半には、ハーグ条約に関する基本的な知識を学び、後半には、HCCHから専門家を招待して特別講義や学生発表に対してコメントを受けられる機会を提供しています。この講義への参加を通じて様々なハーグ条約の履行や施行に対して、各管轄地の法律と慣行がどのように発展されているか、各国の留学生やHCCHの専門家から直接聞きながら勉強することができます。

4. Legal Translation Program for YLP Internship

GV学生には、アジア各国の将来のリーダーとなることを嘱望される文科省ヤングリーダーズプログラム(YLP)留学生の法律事務所研修において、通訳を担当する機会が与えられます。通訳者は、法律事務所でのインターンシップ・裁判所見学等に同行するので、英語力上達に加えて、法実務を間接的に体験できる、大変貴重で有意義な経験を得ることとなります。さらに、約2週間研修・通訳を通じて、留学生との交友関係が形成されます。

5. Special Lectures

学内での講義だけではなく、海外を含む学外から講師を招き、GV学生の視野を広げる目的で不定期特別講演会を開催しています。最近では、企業法務に興味を持つ学生が多いことから、実務から見る企業法務について生き生きとした経験を紹介していただきました。

6. Summer/Winter Study Sessions(例:Writing Training)

学期中に読んだ新聞記事や図書内容の一部に関してエッセイを書いてもらい、その後、参加者たちお互いのピアレビュー (Peer Review)、ピアレビューに対するフィードバック、討論、その結果学んだ内容を反映・修正し、GVアソシエイツから英語の訂正が行われるサイクルを、1週間で行うトレーニングセミナー(合計4~5週間)です。このライティングセッションを通して、参加者自らが思っていた以上に客観性、正確性、論理性が求められると実感し、他の学生のエッセイを読んだり自分のエッセイを読んでもらったりして、扱っている問題についての理解度や論理性をより深く考えるきっかけになります。そして、英語の訂正から学んだ表現や文章を英語の試験や日々の授業に活かし、レベルアップにつなげることもできます。

7. Exchange Lounge

GV学生と法学府国際コース(LL.M.等)の留学生が週2回ほど集まり自由に会話する機会です。英語で日常生活の一般的な話から、様々な国の法律、経済、文化まで様々な話題について話し合っています。