8月23日から 30日にかけて、GV プログラムの 1年生2名と2 年生 2名と 4 年生 1 名の計 5 名がインドネシアのタルマナガラ大学で開催された Student Exchange Program 2026 に参加してきました。日本からは九州大学、マレーシアからはマラヤ大学、インドネシアからはタルマナガラ大学の計 3校がタルマナガラ大学に会しました。

私たちは8月23日にインドネシアに到着し、24日からプログラムが始まりました。24日のプログラム初日はタルマナガラ大学のキャンパス内でオープニングセレモニーが行われました。タルマナガラ大学の教授による挨拶をはじめ、各参加大学の代表者や教授、そして本プログラムの企画・運営に携わっているタルマナガラ大学の学生によるスピーチがありました。また、銅羅のような楽器を鳴らす儀式が行われ、本プログラムの開会が正式に告げられました。
その後、インドネシアの教授による、インドネシアの司法制度についての講義が行われました。インドネシアには、日本にはない宗教裁判所や軍事裁判所、そして憲法裁判所が存在することや、最高裁判所の下に通常裁判所・宗教裁判所・軍事裁判所・行政裁判所の4つの裁判所があり、階層構造となっていることが印象的でした。また、ピーター先生による日本の司法制度についての講義も受けることができ、インドネシアと日本の司法制度の違いを比較しながら学ぶことができました。

昼食後、タルマナガラ大学の隣にある商店が並ぶ通りに行きました。現地の食べ物や日用品が売られており、現地の日常的な街並みを歩くことができました。その後、再びキャンパス内に戻り、5つのグループに分かれ、キャンパス内を回りながら10個のカルチャーゲームに挑戦しました。インドネシアの伝統的な遊びや、インドネシアについての知識を試されるようなゲームがありました。その中には、インドネシアが独立記念日を祝うために行う「Lomba Memasukkan Pensil ke Botol」というゲームもありました。これは、腰に紐をつなぎ、紐につないだ鉛筆を後ろにあるボトルに入れる競技です。このように、インドネシアの人々の慣習を現地の学生に教わりながら体験的に学習することができました。
ゲームを通して各ステーションにいるタルマナガラの学生と交流したり、同じグループのメンバーと親睦を深めたりする良い機会となりました。


夜は、タルマナガラ大学から歩いて20分程度のサテ屋さんに現地の学生が連れて行ってくれました。サテとはインドネシアで親しまれている串焼き料理のことで、今回はピーナッツソースで味付けされているサテを食べました。現地の人気料理を実際に口にすることができ、インドネシアの食文化を学ぶ第一歩となりました。


プログラム2日目の25日は、まずインドネシア国立博物館を訪れました。インドネシアの歴史的変遷や文化・民族的多様性への理解を深めることができました。植物の繊維や動物の角など、自然素材を使用した展示物を多く目にすることができ、自然環境と人々が古くから結びついていたことに対する理解を深めることができました。
昼食には、バリ島の伝統的な料理を味わいました。豚肉や鶏肉、青菜、とうもろこしの揚げ物など、さまざまなおかずが一つの皿に盛り付けられており、料理によって異なる味付けを楽しむことができました。特に、唐辛子を使った辛味のある味付けが特徴的で、甘辛い味付けの肉料理や、香辛料を使った料理など、日本の料理では味わえないような風味を感じました。インドネシアの食文化を実際に体験する機会となりました。その後は、ジャカルタ北部に位置するPantai Indah Kapuk という海沿いの大規模な都市開発エリアを訪れました。ここでは、5〜6人乗ることができる車型の乗り物を体験しました。夕焼けや周辺の景色を楽しみました。現地の学生と一緒に写真を撮ったり乗り物に乗ったりしたことで、多くの学生と交流する機会があり、より距離を縮めることができました。PIKを訪れたこによって、インドネシアには歴史的・伝統的な文化だけでなく、現代的な都市開発が進んでいる地域もあることを学びました。飲食店や商業施設などが整備された街並みから、ジャカルタにおける観光や商業の発展について知ることができました。


26日は、アカデミックデーとなっており、タルマナガラ大学のキャンパスツアー、インドネシアの仲裁制度に関する講義、グループディスカッションとプレゼンテーションに参加しました。キャンパスツアーでは、講義室をはじめ、図書館や食堂など、大学内の様々な施設を見学しました。特に印象的だったのは、法学部ならではの模擬裁判室です。より本格的な模擬裁判を行うために、裁判官や検事になりきるための衣装までもがあり、実践的な学習環境が整えられていることに驚きました。

講義では、インドネシアの仲裁制度についての概要を学びました。日本との違いとして、特に興味深い点が主に二つあります。一つ目は仲裁の対象となる紛争の範囲です。日本では仲裁の対象が原則として限定されていないのに対し、インドネシアでは基本的に商取引に関する紛争に限られているという違いがあります。二つ目は仲裁人になるための資格の有無です。日本では仲裁人になるための特定の資格は求められていない一方、インドネシアでは一定の要件を満たした者が仲裁人となります。同じアジア圏の仲裁制度であっても、国によってその仕組みにさまざまな違いがあることを学びました。


講義後は各グループに分かれ、与えられた課題についてディスカッションを行い、プレゼンテーションを行いました。課題は、商品の配送の遅延や契約内容に適合しない商品が引き渡されたことが、買主に損害賠償請求権を生じさせる契約違反にあたるか否かを国際物品売買契約に関する国際連合条約(CISG)を使って検討するものでした。私のグループではCISGをもとに、関連する条文を確認しながら契約違反の成立や買主が取り得る救済について話し合いました。またプレゼンテーションでは、課題の問題点を示し、その後に考えるべきポイントを整理し、結論を示すことで、聞いている人に内容が伝わりやすくなるように心がけました。

このアカデミックデーでは法的知識だけではなく、自分の考えを相手に伝え、意見を共有するディスカッション能力も求められました。まだ1年生ということもあり、法学に関する知識が十分ではなく、講義の内容を理解するまでに時間がかかったり、グループでの議論に十分貢献できなかったと感じたりする場面もありました。また、専門的な内容を英語で理解し、それを自分の意見として伝える難しさも感じました。こうした経験を通して、英語力だけでなく、法的知識や議論する力など、今後身に着けるべき力を具体的に実感することができました。今回見つけた課題を今後の学習や活動につなげ、法律の知識や英語力、議論する力をさらに高めていきたいです。
27日は、西ジャワ州の都市、Bandung(バンドン)へフィールドトリップに行きました。ジャカルタからバスで約3時間の場所にあり、ジャカルタの都市部とは異なり、自然が多く、比較的落ち着いた雰囲気が広がっていました。
バンドンに到着した後、まずは Floating Market Lembangを訪れました。そこでは湖の上に作られた人工的な足場にたくさんの屋台が並んでおり、さまざまな食べ物や飲み物が販売されていました。お好み焼きなどの日本食も売られており、インドネシアでも日本食が親しまれていると知り、日本との文化的なつながりを感じました。屋台の他にも、ボートに乗ったり、湖の周りを走る列車に乗ったりすることもできました。食事だけでなく、様々な体験を楽しめる場所でした。私はマラヤ大学の学生と一緒に園内を回り、食事やアクティビティを楽しむ中で、お互いのことをより知ることができたため、特に印象に残っています。




Floating Market Lembang の後はBraga Street へ行きました。Braga Street はバンドン中心部にある歴史的な通りです。通りにはカフェやレストラン、ショップなどが並んでいて、昔の街並みと現在のバンドンの文化が混ざった場所でした。また、古い建物を利用した有名なお化け屋敷もあり、私たちも実際に体験しました。歴史と現代の観光地としての魅力が共存するBraga Streetならではの雰囲気を楽しむことができました。


28日は、Cultural NightとClosing Ceremonyが行われました。Cultural Nightでは、今回のプログラムに参加したそれぞれの大学が、自分たちの国や大学を紹介するパフォーマンスを行いました。各大学がダンスなどのパフォーマンスを披露し、普段とは違った雰囲気の中で、参加者同士が楽しみながら交流することができました。
特に印象に残ったのは、大学ごとに異なるダンスや表現を披露していたことです。同じように学生として参加していても、国や大学によって文化や表現の仕方が異なることを実際に感じることができました。九大はフォーチュンクッキーを踊りました。
Cultural Nightを通して、言葉だけではなく、音楽やダンスなどを通じても文化を伝えることができるのだと感じました。また、参加者全員で同じダンスを踊ることで、言葉の壁を越えて一体感を感じることができました。
その後、Closing Ceremonyが行われ、プログラムの終了を迎えました。数日間の活動を振り返ると、講義やグループ活動だけでなく、観光や食事、交流など、様々な場面で他の参加者と関わることができました。最初は英語でコミュニケーションを取ることに不安もありましたが、日を重ねるにつれて少しずつ会話にも慣れ、次第に自分から積極的に話しかけられるようになりました。


29日は、ジャカルタ市内で大型ショッピングセンターを訪れました。インドネシアの大型ショッピングセンターは、日本のショッピングモールとは規模や雰囲気が異なり、さまざまな店舗や飲食店が集まっていることが印象的でした。
ショッピングセンターでは、友人たちと一緒に店を見て回ったり、食事をしたりしながら、自由な時間を過ごしました。これまでのプログラムでは、講義や観光など、ある程度決められた活動をすることが多かった一方で、この時間は比較的自由に過ごすことができました。そのため、友人たちと自然に会話をする機会も多く、普段の活動の中では話すことのできなかったことについて話したり、お互いのことをさらに知ったりする機会となりました。
また、実際に現地のショッピングセンターを訪れたことで、インドネシアの人々の生活や消費文化を身近に感じることができました。日本でもショッピングモールは身近な存在ですが、店舗の種類や商品の並び方、建物の規模や雰囲気などには違いがあり、実際にその場を歩いて見ることで、インドネシアならではの生活の様子を具体的に感じることができました。


今回のプログラムでは、大学での講義や専門的な学習だけでなく、現地の人々が普段利用している場所を訪れることもできました。実際にその場所を歩き、自分の目で見て、友人たちと過ごすことで、インドネシアでの生活や文化をより身近に感じるこができたと思います。
30日は、ジャカルタ市内の観光を行いました。まず、インドネシアを代表する観光地の一つであるモナス(国家独立記念塔)を訪れました。モナスはジャカルタの中心部に位置する大きな記念塔で、インドネシアの独立を象徴する場所です。実際に訪れてみると、その大きさや周囲の広さが印象的で、インドネシアにとって重要な場所であることを実感しました。
また、大聖堂にも訪れました。大聖堂は大きく特徴的な建物で、インドネシアの宗教や歴史について考えるきっかけになりました。インドネシアはイスラム教徒が多い国として知られていますが、キリスト教など様々な宗教が存在しており、異なる宗教の建物や文化が共存していることが印象に残りました。
今回のプログラムでは、大学で法律について学ぶだけでなく、実際にインドネシアの街を訪れ、歴史や文化に触れることができました。モナスや大聖堂のような歴史的・宗教的な場所を実際に見ることで、これまで授業やインターネットなどを通して知っていたインドネシアについて、より具体的にイメージできるようになったと感じています。
30日で今回のプログラムも終わりを迎えました。約一週間という短い期間でしたが、講義やグループ活動、フィールドトリップ、文化交流など、さまざまな経験をすることができました。特に、異なる国の学生と一緒に活動する中で、文化や考え方の違いを知るだけでなく、自分から英語でコミュニケーションを取ることの大切さを学びました。
今回の経験を通して、自分にはまだ英語力や法的知識など、さらに伸ばしていくべき部分が多くあると感じました。一方で、実際に海外に行き、さまざまな人と交流したことで、海外の文化や国際交流への関心がこれまで以上に高まりました。今回のプログラムで得た学びや経験を、今後の大学での学習や国際交流に生かしていきたいです。


