[2021年度・後期]「Basic of law」を日ごろの授業に活用しよう

GVプログラムに参加する1年生の主な活動の1つである「Basics of law」セミナーについて紹介します。この授業では、前期には法学入門、後期には民法Iで扱われた内容について、毎週担当のメンバーが英語でプレゼンテーションをしたのちにディスカッションをおこないました。これらの活動を1年間を通じて行うことで得られたものは大変多く、有意義な時間だったと感じています。特に後期に入り毎週の講義内容がより専門的になり、内容の理解に骨が折れるようになりました。そして、講義内容が複雑になればなるほど毎週のBasics of lawでの活動が重要になりました。

講義の内容を理解し、重要な点を見極め英語でスライドを作成、プレゼンテーションを行うというプロセスは簡単ではありません。しかし毎週の講義に対して、十分な時間をかけてインプットとアウトプットを行うことで、授業内容の理解が格段に進めることができました。例として、民法の授業で代理制度について学んだ際には、無権代理や権限外行為の表見代理、代理権消滅後の表見代理など細かに場合分けし、それぞれのメンバーが例や図を用いてプレゼンテーションをすることでもれなく授業を振り返り理解することができました。加えてプレゼンテーションを受けてティーチングアソシエートの先生も含めたディスカッションを行うことで、それぞれの場合における表見代理制度の違いなどまで疑問点を解消することもできました。
このようにほかの学生のプレゼンテーションを受けて講義内容に関する疑問点やプレゼンテーションの改善点を出しあったり、知識豊富な先生や他の学生の視点を取り入れたりすることで多様な観点から法律について考えることができました。1年をとおしてプレゼンテーションやディスカッションで法学への理解を深めるとともに、より実践的な表現力を磨くことができる貴重な時間になりました。

岐部かの子
Kanoko Kibe