[2023年度・後期] Moot Court Practice~実践学習を通して学んだこと~

GVプログラムでは、通常の基幹教育、専攻教育の授業に加え、GVの学生が海外での発表、学生の討論、国際模擬裁判などの機会にも充分な力を発揮できるようにGVセミナーという独自の少人数教育に力を入れています。

GV1年生には毎週2コマずつGVセミナーの時間が設けられており、私たちは後期では1コマで「法学入門」や「民法Ⅰ」で学んだ法学の基礎を英語で復習する「Basics of Law」に取り組み、もう1コマで「Moot Court Practice」を行いました。

この「Moot Court Practice」では、1年生8人が原告チームと被告チームに分かれ、Intercollegiate Negotiation Competition のために予め作成された資料を元に、英語で模擬裁判をしました。

具体的な内容としては、異なる国に属する2つの会社が共同で行った宇宙事業が失敗で終わってしまったことに対して、それぞれの国の法律や本事業における契約内容を考慮しながら、責任の所在や負担費用等について争うものでした。

私たち1年生はまだ民法や刑法、憲法を学び始めたばかりで、専門的な法律の知識どころか、裁判の進め方すらよく理解していませんでした。そのため、膨大な情報を含む資料を隅々まで読み込み、どこが争点になるのか?どの情報が自分たちのチームにとって有利なもの、あるいは不利なものなのか?を考えることから始める必要があり、とても難しいなと感じる場面が多かった印象です。特にArgument(主張文)の作成は、その全てが資料内の情報に確かに基づいていることを明確に示す必要があり、手間も時間もかかって大変でした。

しかし、同じチームのメンバーで何度も話し合い、自分たちが把握している情報や相手チームに対してどの方向で主張するかを確認し合う中で、より深く事案を理解することができました。

私たちにとって初めてである、条文や判例を根拠に主張を組み立てるといった経験は、これから法学を勉強していく私たちに、これからどのような視点で条文や判例を学ぶべきかを示してくれました。また、膨大な情報を持つ資料を英語で読み込むことにより、根気強く長い文章を読む精神も鍛えられたように感じています。

竹本 海月