【2025年度・後期】ティルブルフ大学

 私は学部3年の8月から、法学部の部局間交換留学協定校である、Tilburg University(ティルブルフ大学)で1セメスター(5か月間)の留学生活を送りました。

ティルブルフはオランダ南部に位置する6番目の都市で、アムステルダムから電車で2時間くらいの場所です。都会過ぎず田舎過ぎず、とても暮らしやすい街でした。

ティルブルフ大学構内の校章

 ティルブルフ大学には、国際法に特化したGlobal Lawコースがあります。私は国際私法・国際文化遺産法ゼミに所属しており、引き続き国際法の知識を深めたいと思ったため、このコースのあるティルブルフ大学への留学を決めました。

8月のオリエンテーションウィークにて

 授業は、国際人権法、国際公法、公共政策分析を履修しました。授業で取り扱われる素材は、ロイヤル・ダッチ・シェル訴訟やラナプラザ事件のような国境を越えて生じた問題や、パリ条約や国連ビジネスと人権に関する指導原則のような議論の的となっている事柄などでした。また、国際司法裁判所があるオランダならではなのか、授業内で頻繁に最新判例や勧告的意見が取り扱われ、国際法の最前線について学ぶことができました。それぞれの科目で、期末試験に加えてグループプレゼンやペアレポート、条約交渉演習といったチームで行う課題があり、それをこなすのが少し大変でした。しかし、チームメイトと議論を交わしたり、足りない部分を補い合ったりして、最後にはよいものを作り上げることができ、大きな達成感を得ることができました。学期始まりの時は、予備知識がなく授業内容がさっぱりわからないことがしばしばありましたが、その分事前課題や復習など、できることに全力を注ぎました。

 日常生活についてですが、6人でバス・キッチン共用の寮に住んでいました。生活スタイルもそれぞれ異なり、苛立つこともしばしばありましたが、このような生活をしたのは初めてだったので、以前よりも人と対話する姿勢が身についたのではないかと思います。また、知っている誰かがいつも近くにいるという安心感は、慣れない海外での寮生活の中でとてもありがたかったです。

1月に寮の庭で留学生の友人と
友人と年越しディナー

 日本でしたことが無いことに挑戦しようと思い、留学生の友人と朝ジョギングをしました。ジョギング中に英語を話す量を増やしたり、お互いの文化について話し合ったりして、留学ならではの時間を楽しむことができたのではないかと思います。

 また、ドイツやベルギーなど、近隣の国にしばしば旅行しました。オランダはヨーロッパの中心部にあり、飛行機や列車、FlixBusなど交通手段の選択肢も多いため、週末の短い時間でも気軽にいろいろなところに行けるのがよかったです。

 この5か月間、授業や生活を通じて本当にたくさんのものを得られたような気がします。間違いなく、大学生活における一番の冒険でした。また、ティルブルフ大学の学生、交換留学生仲間からたくさんの刺激を受けました。多くの人が海外大学院や海外での就職を目指していて、「将来この人たちと競うためには、自分ももっと頑張らなければならない」と強く思いました。留学中に得たものを糧に、より一層学業に打ち込みたいと思います。

 このような貴重な経験をすることができたのは、家族、友人、留学を考えるにあたって相談に乗ってくださった先生方、先輩方、事務の方々のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。

中尾 文音