【2025年度・後期】Moot Court Practice―模擬仲裁を通じて

私たちGV10期生は、後期に「GV特殊講義Ⅳ(Moot Court Practice)」として、模擬仲裁の授業を受講しました。仲裁は、裁判とは異なり、紛争当事者が第三者(仲裁人)に解決を委ね、その判断(仲裁判断)に従うことで紛争を解決する手続きです。今回は、上智大学で毎年開催されているインターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティションで実際に出題された問題に取り組みました。問題は国際ビジネス上の紛争を題材としており、合計でおよそ100ページもの英語の資料に目を通す必要があり、とても一筋縄ではいかないものでした。

私たちは、4人1組のチームを2つ編成し、各当事者の代表弁護団として、仲裁役の審査員に対して弁論を行いました。口頭での弁論に加え、事前に準備する書類の作成についても、チームメンバーと分担して行いました。書類作成では、仲裁人が読むことを踏まえ、自分たちの意見とその根拠を簡潔で読みやすい文章にまとめる能力を培いました。また、2つの事案を通じて、それぞれのチームが「訴える側」と「訴えられる側」のポジションに立ち、どのようにして説得力のある訴えができるか、相手の訴えに対してどのように反駁するのかを模索しました。

授業の最後の2週間では、実際にインターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティションに参加した留学生の皆さんを招き、審査員として評価していただきました。質疑応答では、審査員からの鋭い指摘があり、私はその場で回答することができませんでした。他のメンバーも同様でした。チームメンバーも私も、それぞれの担当箇所への対応に追われ、仲間が行き詰まっているにもかかわらず、それを手助けすることができませんでした。この経験を通じて、チームとして一つの目標を達成するうえでお互いに支え合うチームワークがいかに重要であるかを痛感しました。

GVとしての活動も2年が経過し、残された時間も限られる中で、今回得た教訓を活かし、切磋琢磨しながら学習に取り組んでいきたいと思います。

井手晶雅