【2025年度・後期】「Legal Research Methodology and Writing」授業で何を学んだか

2025年度後期では、3年生・4年生のメンバーが、Legal Research Methodology and Writing の講義を受講しました。この講義では、Research Proposal(研究計画書)の書き方を学びました。

九州大学LL.M.では、コースの課程を修了するため、修士論文を執筆します。Research Proposal は、修士論文を書く最初のステップとして、LL.M.での1年間でどのような研究をし、何を明らかにしたいのかを示します。この講義では、Research Proposal とはどのようなものかをじっくり学習した後、Research Proposal を書くにあたって事前調査すべき内容、先行研究や文献の探し方、剽窃(他人の作品や論文を盗んで、自分のものとして発表すること)を防ぐ手法、脚注・参考文献の書き方などについてのレクチャーがありました。また、研究の主題となる Research Question の考え方についても学習し、研究を通して自分自身が解決したい課題や、修士論文のねらいを定める手法を知ることができました。

書き方の講義があったあとは、実際にLL.M.の学生が考えた Research Proposal のプレゼン発表を聴講しました。LL.M.学生の中には、出身国で実務家として働いている人もおり、自身の経験に基づいて見つけた課題や問題意識をメインテーマにする学生もいました。彼らの提示する Research Proposal は、実務経験から得た知見や価値観がしばしば反映されており、他国の法制度や国内情勢について、多くのことを学べました。

プレゼン発表の後には教授からのフィードバックがあり、Research Proposal を書く上で重要な点を振り返ることができました。印象的だったのは、「Legal Problem であるか」という視点からのフィードバックです。LL.M.で書く修士論文である以上、法的な問題を扱うのが重要なので、経済学的視点や政治学的視点との差別化が求められます。自分の関心のある社会課題や問題意識について考えるにつれ、この Legal Problem かどうかという視点は薄くなってしまうので、多くの学生が直面する壁だと実感しました。

講義の後半では、GVプログラムの学生も実際に Research Proposal を書きました。レクチャーの内容を踏まえ、正しい書き方で法的課題を研究計画書に書き起すのは想像以上に大変でしたが、先生方からコメント・フィードバックを頂き、自分の関心のある社会課題を Research Proposal の中で言語化できたことは、とてもいい経験となりました。また、Research Proposal を書ききれたことが自信になり、法学部の学習に対する意欲の向上にも繋がったと実感しています。

伊禮 碧