教員紹介 ―柳 愛林―

教員紹介 ―柳 愛林―

柳 愛林
Ryu Aerim
講座・専攻政治学基礎講座
政治学史
研究キーワード政治思想史、日本政治思想史、グローバル・ヒストリー
自己紹介韓国釜山生まれ。高麗大学校政治外交学科を卒業後、日本に留学、東京大学で博士号を取得。日本における西洋政治思想の受容を中心に政治思想史を研究しています。
大学・大学院時代は大学のオーケストラでファゴットを演奏していました。また、大韓民国の国会でインターンをしたり、日本の新聞社で翻訳スタッフをしたり、韓国新聞雑誌の日本通信員なども行い、研究をしながらほかにもいろいろな経験を積んできました。関係なく見えることも全て、政治学の研究に役立つ経験でした。
学生への一言知性、想像力、ユーモアの溢れる対話ができる大学生活を目指しましょう!
丸山眞男の言葉に、以下のようなものがあります。政治的成熟のためには想像力とユーモアが必須!ぜひ知性を磨いて豊かな想像力とユーモアの持ち主になりましょう。
「ところで、情熱を傾ける政治活動の真只中にありながら、自己を含めた物および人に対して、距離をもってながめるということは、〔非常に困難なことである。これは、二律背反的である〕。場から空間的および時間的に〔結合している〕物および人を、頭のなかで一旦ひきはなす操作である。「外」から「遠く」から〔例えば、日本の状況を中国またはアメリカの立場から〕見たらどう見えるか,「十年後」から見たらどう見えるかというように, 現実についての二重・三重のイメージを同時的にもつことである。
そうした精神的余裕は、豊かなイマジネーションを必要とすると同時に、あえていえば一種のsense of humour (ユーモア感覚)を必要とする。政治的成熟とユーモア感覚との間には,大体において比例関係が成り立つ」丸山眞男『丸山眞男講義録・政治学 1960』から