[2021-1]「Basics of Law」の感想

GVプログラムの1年生は、春夏学期を通して、週に2度セミナーに参加しましたが、そのうちのひとつ「Basics of Law」について紹介します。このセミナーは、ティーチングアソシエートのピーター先生の指導の下、法学部の必修科目である「法学入門」(憲法入門、民事法入門、刑事法入門から構成されています)の授業の内容をまとめて、英語でプレゼンテーションをし、それに対する質問や意見に基づいて議論を行うというものです。

私はこのセミナーで、違憲審査制の歴史や日本の違憲判決などについて発表をしたほか、刑事訴訟の流れについても報告しました。プレゼンテーションを行うにあたり、法学入門で学んだ学説や制度、
判例などをまとめ、パワーポイントから原稿などの準備、そして発表までを英語で行ったことで、英語能力を向上させることができたと思います。特に、法律用語の英語での表現方法を学ぶ機会が得ら
れたのは嬉しかったです。プレゼンテーション後の議論でも、自分の考えを英語で伝える力を養うことができたと思います。

日本語で理解していない内容を英語で発表、議論することはできないため、Basics of Lawは、法学入門における理解度を確かめる良い機会にもなりました。他方、同期のプレゼンテーションに対して全
く意見を言うことができないときが多々あったので、法学入門で学んだことを理解した気になっていただけだったのだと反省することもありました。このセミナーを通じて、批判的思考を持って授業に臨まない限り、授業の内容を本当の意味で理解することはできないのだと痛感しています。

1年生の時期から正規の法学部の授業に加えて、貴重な経験をさせて頂けていることを非常に光栄に思います。

竹石 明生