[2022年度・前期]研究テーマの明確化と意見交換の重要性:GVセミナーIRPに参加して

GV4年生の今泉友希です。私たち4年生は、”Individual Research Project(IRP)”に1年間をかけて取り組んでいます。IRPでは、各々が自分の関心のある事柄をテーマとして設定して英語で論文を執筆・発表するプログラムです。

前期は、半年かけて自分が興味のある事例や論点について調べて、Research Questionをどのように設定するか、どのような論文構成にするかを各々考えました。また、一人で研究するだけでなく、進捗報告をして同期の人たちや先生から助言や指摘をもらうという機会も月に1回程度の頻度でありました。

私は、国際公法ゼミに所属しており難民問題に興味があったので、難民認定の立証基準に関する日本と英米法諸国の判例の比較分析をテーマに設定しました。私は、自身が所属するゼミで3年生のころから論文執筆の準備をしていたので、IRPが始まる前にすでに論文のテーマや方向性はある程度決まっていました。しかしながら、IRPの報告で同期や先生から、ゼミではもらったことのない内容のフィードバックをいただけたことで、それまで漠然としていたことが明確になったり、自分のやりたいことの方向性をより定めることができました。また、専門的な内容の論文であっても、その専門ではない人でも理解しやすいように表現を工夫する必要があるなど自身の課題も発見することができました。

他の同期の研究内容は、著作権法や国際取引、外交史など自分のものとは全く異なっていました。しかしながら、悩んでいる内容が自分と共通していたため助言をすることができたり、逆に自分にはない視点の意見や主張を知ることができ知見が広がりました。他の同期の報告は、自分の論文に還元できることばかりでとても有意義だったと感じています。

あらためて、同期や先生とともに意見交換をする機会があるというのは、論文執筆において大変重要であるということを痛感した半年間でした。後期からは、前期に設定したテーマをもとにいよいよ論文執筆を行います。大学生活の集大成にふさわしい論文を発表できるよう残り半年、集中して仕上げていきたいと思います。

今泉友希