[2022年度・後期]「Student Exchange Program in Malaya University」

11/18~12/3の約2週間、私を含めGV生7人でマレーシアのマラヤ大学で行われた短期留学プログラムに参加した。インドネシアから招待された4つの大学も参加しており、とても大規模な留学プログラムだった。今回のテーマである中絶について理解を深めただけでなく、各大学の生徒と交流を深めることが出来、とても有意義な2週間であった。

 学術的な面では、各国の中絶に対する法制度、考えを共有し、これからどうあるべきかを議論した。事前学習として日本の中絶をめぐる法制度を学ぶと、中絶薬が手軽に入らず母体の負担の重い手術の選択肢しかないこと、中絶に対して負のイメージが強いことから、日本は比較的中絶に対してオープンでないように感じた。中絶という、正解のない難しいテーマについて、他国の学生と意見交換をすることでより理解を深めることが出来たうえ、自分にはない考えや視点に触れることができ、思考力を養えたと考える。

 また、マレーシアの学生と交流を深める際、彼らが話す英語に「~la」という語尾がついて上がり調子になっていることに気が付いた。Okla(オッケーラー)、Expensivela(エクスペンシブラー)のように使っており、世界共通言語である英語にもさまざまな種類があると知り、興味深く感じた。これを受けて、各国ごとの英語の違いについて興味を持ったので、それを意識しながら、コミュニケーションをとっていきたい。

今回のマレーシア研修でマレーシア・インドネシアの学生と交流を深めていく中、伸ばすべき能力がたくさんあると改めて思った。特にディスカッション能力とプレゼンテーション能力だ。彼らは英語が堪能であり、問題なく意思疎通を行えていたことに加え、法律・政治に関する知識を豊富に持っていた。そして自分の意見を臆することなく発言し、皆がより良いグループ発表になるよう積極的な姿勢で臨んでいた。対する私は、「法律をまだ専門的に学んでいないから」と逃げの姿勢をとってしまい、自分の意見にもしっかりとした自信を持つことが出来ず、悔しい思いをする場面が多くあった。二つ目はプレゼンテーション能力だ。プレゼンの際、彼らは話す内容をあらかじめすべて理解し、聴衆に話しかけるような温かみのあるプレゼンを披露していた。対する私達は、用意した原稿をただ淡々と読むだけになってしまい、聴衆に「伝える」ことが出来なかったように思う。加えてスライドに関しても、私たちは色がないシンプルなのに対し、マレーシア・インドネシアの学生によるスライドは色鮮やかでイラストの多い、見ていて楽しいスライドであった。しかし、今回自分に不足した点を明確に知ることが出来たので、GVでの活動を通してこれから改善していこうと強く思う。

 今回の研修に参加して、楽しいことがたくさんあったが、悔しい事の方が多くあった。一年生のうちから、このような体験、反省ができ、海外の学生や先輩方と親しくなれたのは自分にとって大きな財産である。

安里 奏咲