[2022年度・後期] 韓国ワークショップ研修

私たちは、2/20~28の9日間、学年を問わず、GV生6名で韓国研修を行いました。

韓国ではプサン大学とソウル大学を訪問し、現地の学生と交流しました。そのほかにも、韓国の最高裁判所、高等裁判所、国会議事堂、国立中央博物館、プサン港の再開発広報館などを見学しました。

高等裁判所では、実際にいくつかの裁判を傍聴することができました。特に印象に残っている裁判は、薬物を複数回使用した被告の刑期を決定する裁判です。被告は涙ながらに反省の言葉や家族を想う気持ちを述べており、私は裁判官が情状酌量の余地ありと判断するのかという点に着目しました。私自身、裁判に立ち会うのは初めてのことであり、今後法律を学んでいくうえで貴重な経験になりました。

ソウル大学では、現地の学生と各国の法曹育成制度についてのプレゼンをお互いに発表し、日本と韓国の法科大学院の仕組みの違いや、それぞれの問題点について理解を深めました。韓国の法曹育成の特徴として、2008年にアメリカに倣って、ソウル大学をはじめ一部の大学では、法学部を廃止し法科大学院のみが設置されていることがあります。これにより、多種多様なバックグラウンドを持った人材が法律のプロフェッショナルとなることが可能になりました。

私は今回の韓国研修を通して、自分には韓国のトップレベルの学生と比べて足りないことがまだまだ多くあることを痛感しました。特にそれを感じたのは、ソウル大学でのディスカッションセッションのときです。英語力が足りていないことはもちろんのことですが、議論を進める上での法的知識や論理的思考力が彼らよりもはるかに劣っており、圧倒されてしまいました。このような海外のトップレベルの学生と一年生のうちから交流できることは、GVプログラムでしかできないかけがえのない体験だったと思います。

木村 颯志朗