学部4年、8期生の安里奏咲です。
2024年11月15日、法学部国際プログラム創立30周年記念イベントに、GV生代表の一人として登壇しました。会場には私たちGV学生のほか、世界各国から集まったLLMの現役生や卒業生、そして指導に携わる教授陣が一堂に会しており、まるで海外の学会や国際フォーラムに参加しているかのような雰囲気でした。多様なバックグラウンドを持つ参加者が、互いの発表や意見を尊重しながら交流する様子は非常に刺激的で、自分もその一員として貢献できることに誇りを感じました。

私が発表したテーマは、名誉棄損事件におけるVtuberの人権についてです。これは三年生が隔週で行う英語による判例報告「Case Study」で扱った事例を基に、さらに判決文や関連文献を読み込み、自らの知見や分析を加えて発展させたものでした。特に難しかったのは、“Vtuber”という独特の存在を、外国人の参加者にも理解できるよう説明することです。Vtuberは現実世界で実体を持たず、文化的背景も限定的なため、その概念を英語で的確に表現する必要がありました。そこで、映像資料を活用し、“中の人”をActorとして定義するなど、専門的な議論に入る前に共通の理解を築く工夫をしました。
本イベントでの発表は、これまでのGVセミナーの積み重ねの集大成でした。GVでは一年次から法律を英語で説明し、議論する訓練を重ねます。入学当初は、専門用語を即座に英語で言い換えることすら難しく、発表準備にも非常に時間がかかりました。しかし、失敗と試行錯誤を繰り返す中で徐々に語彙力と論理構成力が向上し、聴衆の前でも自信を持って話せるようになりました。今回の発表では、その成長を実感すると同時に、参加者からのフィードバックを通じて、論点の整理や質問対応力など新たな課題も見つかりました。

当日は単に発表するだけでなく、他の登壇者のプレゼンからも多くを学びました。国や法体系が異なる視点からのコメントは、自分の研究を多角的に見直すきっかけとなり、学問の面白さと奥深さを改めて感じさせてくれました。また、休憩時間の交流では、卒業生から留学やキャリアに関する貴重な助言をいただき、将来像を描く上で大きな刺激となりました。
何より、この節目の式典にGV生代表として参加できたこと自体が大きな励みになりました。練習に付き合ってくださったPeter先生、率直な意見をくれた同期への感謝は尽きません。この経験で得られた達成感は、これまでの努力が報われた証であり、同時に「ここからさらに成長できる」という確信にもつながりました。残り半年のGV生活を通じて、今回見つかった課題を克服し、より高度な議論と発信ができるよう精進していきたいと思います。

安里奏咲
