[2023年度・前期] LSGLサマースクールへの参加

私は2023年7月17日-7月28日にてKing’s College Londonで開催された、LSGLに参加しました。17日から21日の第1週では、気候変動と最新テクノロジーについて、24日から28日の第2週ではESGとAIについて学びました。私はこれらのテーマについて、個人として、そして来年から入社する企業の立場から何ができるのかを学びたいと思い参加しました。

初めに、第1週目の学習面において午前中は「気候変動」について”気候変動は本当に起きているのか”、”なぜ気候変動は起きているのか”、”気候変動を信じないと公言する者に対して表現の自由があるか”などについて実際のデータや様々な専門家の意見をベースにしながら議論し合いました。午後は「最新テクノロジーと法制度」について考え、具体的には南アフリカにおけるAIの使用について法的な観点から学びました。南アフリカでは、全員がアクセスできる権利がないことや4IRの確立がいかに重要なのか知りました。

大学以外の生活面においては、最初は慣れなかった寮生活にも慣れ始め、またLSGLに参加している多様なバックグラウンドを持つ学生とロンドンの街を一緒に散策するなどして交流を深めることができました。

2週目の午前中はESGについて企業の立場から考えました。そもそもESGとは本質的に何なのか、また企業の立場から、ESGを推進することで得られるメリットなどについて具体的なケースを用いて考えました。企業が与えるインパクトは個人と比較して非常に大きいため、様々な業界の企業がESGを意識した経営方針を推進し、また投資家はそうした企業に積極的に投資することで、企業のESG対策に対する意識を更に向上させることができることを学びました。

2周目の午後のテーマはAIであり、AIの実態やAIを法律事務所で用いることについての現状や潜在的なリスクなどについて考え、LSGL参加者の法曹関係者と共にAIと法制度について議論を重ねました。また、ChatGPTを使い、AIにできることや反対にできないことを観察でき、大変興味深かったです。

2週目になると、1週目よりも更に交友関係が深まり、各々が大学時代に学習してきたことや今後のキャリアプランなどについて語り合いました。全体的に現在弁護士である方やこれから弁護士を目指す方が多く、そうした環境の中でテクノロジーや気候変動について法的な観点から学ぶことができた経験は大変貴重でした。

私にとって全体的に講義の難易度が高く感じたこともあり、ワークショップを通して発言の機会が多くなかったことなどの反省点もあり、今後の人生で様々な国の人と関わり、日本をリードしていけるようなグローバル人材になるという新しい目標ができました。

最後に、今回の経験から今まで見えていなかった新しい視点や発想に触れることができ、私自身の人生において言葉に表せないほど、かけがえのない時間となりました。この経験を今後のキャリアに活かし、一人の社会人として、企業として次世代の人々が安心して暮らせるような住みやすい社会の創造に貢献できたらと思います。

日高 美優