国立シンガポール大学留学体験記

こんにちは。GVプログラム3期生の松本です。

今回、九州大学の交換留学制度を利用して2019年7月から半年間シンガポールにある国立シンガポール大学へ留学してきました。ここでは私の留学先での経験を学習面と生活面から皆さんにご紹介したいと思います。

シンガポールといえば世界の中でも有数の金融都市で華やかなイメージを持っている方が多いのではないかと思います。私もシンガポールに到着後マリーナベイ周辺で夜景とショーを初めて見た時、シンガポールで新しい生活が始まるんだという実感が湧きました。

そのシンガポールにある国立シンガポール大学(以下NUS)はアジアトップレベルの大学と言われ、アジアだけでなく世界各国から優秀な留学生が集まっています。学習施設や生活施設もよく整備されており、勉強に集中しより高いレベルへ挑戦できる環境が整っています。

まず学習面ですが、大学の成績が卒業後の収入にも直結すると言われているシンガポールの学生は非常に勉強熱心で積極的に授業に取り組みます。1つの授業は基本的に、講義形式のレクチャーとゼミ形式のチュートリアルの両方で構成されており、海外の大学らしくインプットだけでなくハイレベルなアウトプットが要求されます。私も授業が始まってすぐの頃、ネイティヴの彼ら議論力の高さに圧倒され、相当な準備をして臨む必要があることを思い知らされました。また、定期試験のために勉強をする日本の大学と異なり、毎回の授業のための勉強が必要なのはもちろん、常に成績を意識した競争が行われるNUSに身を投じたことで、今まで自分が持っていた学問に対する姿勢や将来に対する展望を変える必要があると気付かされました。

次に生活面です。大学の敷地内にあるUTownと呼ばれるまさに街のような生活すべてが完結する場所では、自習室やカフェが24時間空いていて、試験期間でなくても朝2時ごろまで現地の学生が勉強をしていました。私も寮がUTown内にあったため、食堂やジム・コンビニ等すべてがコンパクトに揃っていて、空いた時間を勉強や学外での余暇に使うことができました。学外では、多民族国家であるシンガポールらしく、チャイナタウンやリトルインディア・アラブストリートといった場所でシンガポールのルーツとなる文化に簡単にアクセスできるだけでなく、アジアのハブ空港であるチャンギ空港を利用すれば東南アジアの国々を周ることも可能です。私も留学中に東南アジアを訪れ、これから成長していこうという活気に溢れた国々を目で見て肌で感じられたことは貴重な体験になりました。

(11月末のUTownの様子)

このGVプログラムでもヨーロッパ方面の大学への留学が主流の中、初めてのアジア方面の留学ということで手探りの状態から始まった留学でしたが、私はシンガポールに留学できてよかったと心から思っています。まだまだ伝えたいことが溢れてくるのですが紙幅も尽きそうなのでここまでにしたいと思います。ぜひ皆さんもアジアを視野に入れて留学を検討してみてください。

(松本さやか)