1年生読解クラス

1年次の授業では、週に一回文献読解を行います。

2019年度は『謎解き洛中洛外図』(著:黒田日出男) 『国際法』(著:大沼保昭)の2冊を使いました。

授業では、一人一章ずつ担当し、内容の要約、著者の見解のみならず、異なる理解の可能性や自らの意見などもレジュメにまとめ、発表します。発表後、レジュメについて質問をしたり、全員で話し合ったりします。他生徒と自分の考えが同じとは限りません。どうしてその考えに至ったのか、もっと深く考えることが重要だと気付きます。一人で読む時には気付くことができなかった論理の繋がりや著者の意図に、気付くことができるでしょう。また書かれたことが必ずしも正しいわけではなく、高校までの常識がガラリと変わります。いままで漫然と本を読んできた人も、客観的に、意味のある読み方ができるようになる授業です。

(吉野鈴香)