【2024年度・後期】Basics of Lawを通して得た学びと成長

GVプログラムの一環として1年生の後期に参加した「Basics of Law」セミナーは、私にとって法学と英語の両面において大きな学びの場となりました。

このセミナーでは、民法Iの講義内容をもとに、毎週2名ずつが英語でプレゼンテーションを行い、その後、参加者全員で議論や意見交換を行いました。プレゼン準備からディスカッションまでの一連のプロセスを通じて、講義内容の理解が深まるだけでなく、英語力や発信力、プレゼン力を着実に高めることができました。

当初は、日本語の民法の授業を理解すること自体が難しく、その内容を英語で表現することは大きなハードルでした。辞書を引きながら必死に専門用語を調べ、英語訳に苦戦しながらスライドを作成し、なんとか発表に臨んだことを今でも覚えています。特に自分が担当する週は緊張感が強く、プレゼン後に受ける質問にうまく答えられないことも多くありました。そのたびに自分の準備不足や理解の甘さを痛感し、落ち込むこともありました。

しかし、こうした経験を重ねる中で、次第に自分なりの工夫や改善点を見つけることができるようになりました。例えば、プレゼンの翻訳には複数の辞書や参考資料を使い、より正確な表現を意識するようになったり、聞き手にとって分かりやすいようにスライドの構成を工夫したりしました。また、プレゼン後のディスカッションでは他のメンバーの視点やティーチングアソシエイトの先生のフィードバックを通して、今まで見えていなかった論点に気づくことができ、理解をさらに深めることができました。

このセミナーを通じて、単に知識を詰め込むのではなく、自ら考え、表現し、他者と対話することの重要性を実感しました。講義内容の復習と発表の準備を通して得た知識は、定着度も高く、学期末のテスト対策としても非常に有効でした。何よりも、法学という未知の分野に対する抵抗感が薄れ、「もっと学びたい」という前向きな気持ちを持つようになったことが、私にとって大きな成長だったと思います。

1年生のうちにこのような貴重な経験ができたことは、これからのGVでの学びにおいて大きな土台となるはずです。今後もこの経験を活かし、法学と英語の両面でさらなるスキルアップを目指していきたいと思います。

加藤逢