先輩からのメッセージ

先輩からのメッセージ

令和5年3月修了 豊見里 林泰(トミザト リンタ)さん

令和5年3月修了 豊見里 林泰(トミザト リンタ)さん

①法学府へ進学したきっかけ(動機)を教えてください。

学部で卒業しそのまま就職するのではなく、2年間研究に取り組み修士論文を完成させることで、その分他の人にはない付加価値や経験を得、明確に自分の強みが得られると思ったからです。また、法科大学院ではなく法学府に進んだのは、法科大学院では試験や課題、授業など、決まったことしかできない反面、法学府では、自分の専攻している領域で実際に議論されている法的課題を明らかにし、僅かながらも論文として成果物を残すことができる点に楽しさを見出せそうだったので、法学府へ進学することとしました。

②法学府ではどのような研究をしていたのですか?また、一日の過ごし方や年間スケジュール等を教えてください。

消費者裁判手続特例制度の訴訟要件に関する研究です。論文はもちろんのこと、月刊の法律雑誌や企業法務雑誌(自分の研究領域は消費者法にも跨っていたため実務的な要素も若干あった)などを調査し、週に一回のゼミで報告、議論を行いました。これらを繰り返すことで最終的な修士論文で検討する私見の内容をブラッシュアップしていきました。

一日のスケジュール
10:00-12:00 資格の勉強、就活など
12:00-13:00 昼食
13:00-19:00 文献調査、論文執筆等
19:00-      バイトなど
年間スケジュール
M1 4-8月
論文のテーマ探し
M1 9-12月
論分で扱う領域を策定、修士論文でのテーマ探し、就活
M1 1-3月
就活優先で研究
M2 4-12月
論文執筆
M2 1-2月
論文執筆、完成

③九大の法学府で研究して良かったと感じた点を教えてください。

法律に関する文献等を抵抗なく読み込み、理解できる能力が得られ、そのまま企業法務で活かすことができていることです。毎週修士論文の原稿やゼミの報告レジュメを書いているので、文章力が格段に高まったと感じています。学術としての法律にも興味を持てたことも良かったです(卒業後も自分が研究していた法制度の動向をたまにチェックしています)。

④修了後の進路について教えてください。

企業法務に就職しました。研究と実務では扱う法律も取り組み方も異なりますが、共通するところも多く、そもそも法学府に進学する時点で企業法務の就職は考えていました。

⑤大学院進学を迷っている方へのメッセージをお願いします。

情報も少ないし、そもそも大学院進学者も極端に少ない法学府ですが、目的意識を持ち真面目に2年間研究に取り組むことで、意外と成長できますし、どうにかなります。法科大学院ではない大学院・法学府で法学の研究をできる経験は他のところでは得られないため、強みはそこにあると思います。就職活動に関しても、インターネット上には正確ではない情報が多いですが、法学府で学べることは自分にとって必ず強みになるので、アピールの仕方次第でいくらでもプラスに生かすことは出来ます。全ては自分次第です。

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