3・4年次を対象としたゼミについてご紹介いたします。
「社会保障法演習(丸谷ゼミ)」ではどのような活動が行われているのか、ゼミを担当されている丸谷浩介先生に伺いました。
Q:「社会保障法」とは?
社会的弱者、要保護者に対して国や地方公共団体が、公的扶助や社会保険等の社会的給付をめぐる権利義務を中心としてその費用の負担などの法律関係を規定する立法の総称です。
Q:ゼミの活動内容を教えてください。
生活保護や年金、児童虐待、LGBTQなどに関する事例について学習し、またその事例をめぐって自分たちならどう考え、どのような政策を行うかをグループ単位で検討します。また夏季休暇を使って、合宿研修を行います。(新型コロナウイルス感染症の状況次第です)
Q:受験生・新入生に向けて一言お願いします。
受験生の皆さんは、まず目の前の欲望に惑わされずに、頑張ってください!新入生の皆さんは、高校までとは全く異なる環境で、慣れないことも多いと思います。自由に使える時間が多いので、バイトでも勉強でも趣味でも好きに打ち込めます。裏を返せば、何もかも自己責任ということになります。自分で考えながら、人にアドバイスを求めながら、“楽しい”大学生活を送ってください!
「行政法演習(大脇ゼミ)」ではどのような活動が行われているのか、ゼミを担当されている大脇成昭先生に伺いました。
Q:「行政法」とは?
ズバリ、よりよい世の中を創り出すための法です!換言するならば、日々発生するきわめて大量かつ多様な社会問題に対して、解決のための方策を編み出すことに貢献する学問です。しかもその方策が、具体的な法制度である点が行政法の何よりの魅力です。行政法を使いこなすにあたっては、憲法や民法、民事訴訟法をはじめとする、他の法分野の知識が不可欠です。さらに前提として条文の解釈、判決(判例)を読み解くスキルなども必要となります。つまり、法律学のさまざまな領域に存在する知恵も総動員して、実社会の問題を動態的に分析し、ダイナミックに挑戦するための武器となるのが行政法です。
Q:ゼミの活動内容を教えてください。
判例を読むこと+自らの問題関心を深めて論文を書くことを2本柱に毎年活動しています。法学部の授業などで得た知識をもとに、自分の頭で考えて表現し、他者の意見を取り入れて自分が伝えたい内容をさらに高めることを目指しています。過去にこのゼミで学んだ方々は飛躍的に成長して、国内外の各分野へと巣立っていきました。
Q:新入生・受験生に向けて一言お願いします。
知的好奇心を刺激しまくるこのゼミで一緒に学びましょう!!興味関心や目指すもの(進路など)は、どんなものでも構いません。自らを高めることに情熱を注ぎたい方は、是非ともお越しください!
著作:九州大学法学部広報委員会